今回のテーマは「返事」についてです。
久しぶりにアスリートたちへ伝えたいテーマになっています。
部活動の監督やコーチは、学生にとってチームの中で最高位の存在であり、場所によっては神のような存在になっていることも少なくありません。
あなたのチームはどうでしょうか?
もちろん、監督やコーチを慕ってリスペクトすることは大切ですが、行き過ぎて崇拝するレベルまでいくと危険です。
今回はそんな話をしたいと思います。
テーマにもある通り、「ハイ!」という言葉を普段から言い慣れていませんか?
何をするにも「ハイ!」、どんな質問にも「ハイ!」
当然ですが、「いいえ」と言うべき状況もあるでしょうし、自分の言葉で返答したほうがいい状況もあるはずです。
何でもかんでも「ハイ!」と言う返答しかないチームやアスリートには、とても違和感を感じます。本当にそう思っているのだろうか、ただ単に形式的に返答しているだけではないだろうか、そう感じることが多いのです。
実は、私自身大学時代に卒論を担当していただいた准教授が、卒論のメンバー全員に「意味のないハイを使わないで、正しく返答しなさい。」と言い続けてくださいました。
私にとって、これはどこか心に残る言葉だったのでよく覚えています。
『意味のないハイ』とは、相槌で使う機敏な「ハイっ!」のことを指しています。
相槌で使うので、受け手からすると話をしっかりと聞いているように見え、しっかり理解してくれたのだと捉えることができます。
ただ、本当に理解しての「ハイ!」なのかが怪しいところなのです。
発声としてただ出ているだけのことも結構あるのではないでしょうか。
本来なら違うと思ったら「いいえ」と、分かったのなら「分かりました」と、思ったことがあるのなら「〜〜です」「〜〜だと思います」と、分からなかったら「もう一度お願いします」や「それはこういうことでよろしいですか」としっかり伝えることが大切です。
「ハイ!」と言ったということは、相手はすべてをYESと捉えて完璧に伝わったと理解します。その後、すべて自分で責任を取ることになるのです。
「あの時『ハイ』と言ったよな?」と言われてしまえば、否定のしようがありません。
返答は適切に行いましょう。すべてが「ハイ」「YES」で済むわけがありません。
ただし、もし言いたいことが言えない環境であったり、それしか言わせない監督やコーチがいるのなら、それは環境やコーチたちが悪いのです。言いたいことは言える場であるべきなのです。
以上、『返事について』でした。
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